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前回はヘッド完成までまとめたので、今回は各パーツ制作をご紹介しようと思います。

ウイッグを使った人間のような髪を持つ女の子ということで、いつものように手や足を大きくせず、小柄で可愛らしい印象を目指しました。

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今回の型紙👍

手が小さくなるように、でも指ははっきりと分かれるように、小さな手にしつつ指の長さはいつもより少し長めにとっています。

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そして完成形です。

肉球は綿100%の生地、爪は海外のクリエイターが制作した樹脂製のものを使っています。

小さめの爪をお願いしたつもりが、かなり大きなものが届いてしまいました。。。

英語がちゃんと理解できていませんでしたね(;^ω^)足だったらちょうどいいくらいなのですが、手だと大きいですね。


爪とファーを接着するのに苦戦してました💦

Gクリアで爪とファーを軽く固定して、その上からグルーガンでガチガチにとめている感じです。

もうしっかり固まったので、簡単に取れることはないと思いますが、制作途中だと少し動かしただけでグルーが剥がれたりと大変でした。でも、がっしりした爪は野性味があって魅力的ですよね。

あと、すべて手縫いしたのですが、肉球部分の返し縫したところの表側から少し糸が見えてしまっていたので簡単に塗装してみました。

エアブラシを使うには難易度が高かったので、塗料を筆塗りしています。


続いてボディです。

今回の子は服を着せることを前提にしているので、いつもよりかなり細身です。

紅依氏のあんこの厚さを半分にしたあんこを新たに制作し、自分の分身に貼り付けて形を整えていきます。

しっかりしたケモ足というよりは、少し人間離れした逆関節・・・ということを意識して型どりしています。

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形ができたら、模様を描いていきます。

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型紙ができたらあとは縫っていくだけです!今回は尻尾周りをいつもより頑丈に、そして丁寧に作ってみました。

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尻尾穴にキルト生地をGクリアで貼り付けてから縫い付け、穴の周りにバイアステープを縫い付けてみました。

キルト生地は腰付近から股付近まで貼り付けたので尻尾の重みで伸びることもなさそうです。

このあと、尻尾穴が大きかったことに気づき、少し穴を小さくしましたが、修正可能でした。


尻尾の制作過程を撮影していなかったのですが、尻尾も小さめで制作しています。

いつもは80cmくらいの長さで作るのですが、今回は長さ60cm程度。

S字カーブにせず、狼っぽいまっすぐな尻尾にしています。

また、軽くしたかったため、いつもは尻尾の中身のクッションを作る→型どり→ファーを被せるという手順だったのですが、今回は、ファーを縫ってから直接綿を詰めています。

かなりの減量に成功しています。

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すべて縫い終わったらボディの完成です!

今回はすべてブランケットステッチで縫ってみました。

活発に動くキャラクターではないし、強度を確かめたかったからです。

試着してみた限りでは強度は問題なさそうです。


あと足を作ったらこのキャラクターも完成です!






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新年あけましておめでとうございます!
早いものでもう2022年ですね。

1年に数回しか更新しないわけですが・・・
去年はブログを通して素敵なご縁があったので、例年より積極的に更新していきたいですね。
今年の目標の1つです。

今まで参加したイベントなどのまとめもしておきたいですしね。
こんなご時世だし、自分が活動した、生きた証は残していきたいですものね。
まずは日ごろの時間の使い方を見直さなければなりません。
ぼーっとYouTubeを見ている時間が長いんですよね💦

さて前回の続きからまとめていきたいと思います。
可愛いケモノ女子を目指してヘッドベースを完成させたわけです。

いつも通り型取りをしてファーを貼り付けます。
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茶色と黒以外海外産のファーです。耳の先が少し黒かったりします、日本産のファーですが。
今回はウイッグを縫い付けるため、後頭部はフェルトを貼り付けています。
髪と地肌が混じるように、ウイッグとフェルトは同じ色を使っています。

軽くウイッグを乗せてみた感じ。
髪がボサボサですが、可愛いのでは!
セットしないとヤンキーみたいな感じですね(笑)
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ウイッグはすでにキャラクター仕様になっているものを買いました。フルセットってやつでしょうか?
ウイッグを3パーツほどに分解して頭の下から縫い付けます。

ウイッグ1個では全然足りないので、今回は3個使いました。
もっとボリュームを出したい場合はウイッグの分割を細かくして4個くらい使ってもいいかもしれませんね。
制作方法は田代憂さんを参考にさせていただいております。

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前髪、横髪、頭頂部にボリュームを出すためにウレタンや綿を仕込んでいます。
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あと、ウイッグそのままだと前髪が長いのでカットします。
ファーに髪がつかないよう、ラップでカバーしながらの作業です。
自分の髪切りバサミを使ってみたのですが、まったく切れず、、、もう20年近く使っているハサミだからでしょうか💦
いつも使っている裁ちバサミでカットしました。
カットしたあと、前髪を固めるためにヘアスプレーをふってみたのですが、この子はなくてもいいかもしれません。
前髪の毛量が多くないのでヘアピンで固定できそうです。
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ウイッグを縫い付けたら、アイラインの貼り付けと口元・目元の着色をします。
着色はいつものコピックです。女の子らしさを出したかったので、目元は薄い茶色で塗ってみました。
お化粧している感じですかね😜

そしてヘッドの完成です!
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後ろ姿も女の子らしくなったのではないでしょうか。
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実は右耳が少し折れているんですよね。
しっかり折れさすのではなく、少しだけにしました。
言われないと気付かないようなところですがこだわりだったりします(笑)

本物のシェルティやコリーも中途半端な折れ方している子もしますしね。
完璧ではない、ちょっといびつな形が可愛かったりするのです。

次は手の制作にいきたいと思います!

こんにちは!
昨年3月から制作をはじめた子について過程をまとめていきたいと思います。
この子は今年の1月に完成しています🐶

とあるアニメの3期が昨年1月から始はじまりまして・・・
そのとあるアニメのとあるキャラクターが中学生の頃から好きなのですが・・・
私は顔出しのコスプレをしたいわけではなく、アニメのグッズを集めたいわけではないのですが、そのキャラに少しでも近づきたいと考えたとき、そうだ擬獣化しよう!!と考えてしまったわけです。

そこからはじまった可愛いケモノ女子を作る計画
今回は
・ヘッドを小型化する
・今まで以上にスリムな体型にする
・ウイッグを使う
・目のイラストをアニメ寄りにするため、グラデーションが綺麗に表現できるアルミパンチにする
・海外産のファーを使う
に挑戦しました

まずはヘッドから
いつもの作り方だとヘッドが大きめになってしまうため、今回はH.M式を使わせていただきました。
Twitterなどで検索すると詳細が出てきます。
小顔にしたかった理由は、ウイッグをかぶせやすくするためと、キャラの衣装を着せたときに頭が大きくなりすぎないようにするためです。

Twitter上に型紙が公開されているのでダウンロードして印刷して、ウレタンを切り出して貼り付けていきます。

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切り出して貼り付ける作業のみで、ここまで形ができてしまいます。
ただ難しいところとして、それぞれのパーツの貼り付ける位置によって大きさや形が変わってくるため、いろいろ実験してみるのも面白そうです。

以下、私が感じたメモです
・ウレタンヘッドづくりに慣れていたら、どのような貼り付け方をしても、盛ったり削ったりして同じような形に作れそう
・ボンドの止め方などによって歪みが少なからず発生してしまうので、失敗した~と投げ出さず修正方法も身に付ける

型紙のままだと少し大きかったので、顎ヒモパーツを少し短くしています。

ここからカッターとハサミで削っていきます。

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マズルが少し短かったのと、高さが少し足りなかったので盛っています。
ここの削りパートは慣れが必要だと感じました、いままで培ってきた技術を生かしていきます。
マズルと頬を中心にザクザク削っていきます、結構楽しい作業です。

ここから先は、自分が作りやすいようにアレンジして作業しています。
本来のH.M式の方法では目の穴はまだあけないようですが、私は目の位置を早めに確定しておかないと勧められないので、ここであけてしまいます。

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スケッチブックに仮の目のイラストを描いてヘッドにはめ込みます。
目の位置が決まったら本格的にマズル周りを削っていきます。

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より詳細なイメージを掴むため、仮目にライオンボードを貼り付けてみました。
口元もカッターを入れ開口しています。

続いて、目・鼻・口腔・耳パーツを作っていきます。

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目はイラスト完成後、アルミパンチに印刷してもらえる業者さんへ依頼しました。
完成したアルミパンチ目の裏に塩ビ版、表にライオンボードを接着しています。

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口の中に黒いタオル地を貼り付けています。
薄い生地なので張り付けやすく、黒いので歯や歯茎が映えます。
Twitterで海外製の着ぐるみヘッドを眺めていた時にこの方法を思い付きました。

また、ヘッド内に初めて裏地を貼り付けています。
H.M式の型紙をそのままカネフォームに写して作りましたが、少し大きかったので大きさを調整しています。
カネフォームが3㎜と薄かったから大きくなってしまったのかな・・・?
目元は技量不足のため、ウレタンむき出しにしています。

完成したパーツを貼り付けてヘッドベースは完成です。

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ファーの型取り作業からは次回でまとめていきます。

制作記録は超お久しぶりになってしまいましたが、制作はのんびりと続けています。
またぼちぼちと記録を残していきます!

今回は、前回制作した黒柴君のリメイクです。
昨年の4月・5月ぐらいに作業しました。


昨年のJMoFをきっかけにいろいろな技術、道具を使ってみようと思い立ち制作を続けていたところ、黒柴君とJMoF以降新たに制作した子では細部のクオリティ、着心地が段違い(当社比)になったので、少しでも黒柴君を今の技術に近づけようとリメイクをしました。

オーナー様に黒柴君をアップグレードしたいとお話したところ承諾していただきましたので、もう一度私の手元に戻してもらい作業開始です。

まずはファーをすべて剥がし、余計な部分を削ります。
オーナー様から 大学生くらいの男の子・細身・明るい性格とのイメージをいただきましたので、イメージに近づけるように作業しました。

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今回から黒刃という、とても切れ味の鋭いカッターを採用しています。
両利き用の本体も買ったので左利きの私でも、めっちゃ使いやすい!
今までカッターって使いづらいと思っていましたが、切れ味以外にも利き手の問題があったのかもしれません。

小顔にしたかったので、頬・マズルを中心にヘッド全体を削りました。
また、黒刃を採用したことで口の中も削りやすくなったため、マズル内部を大きく削り、呼吸しやすくしました。

小顔にしたことで、目や鼻のパーツが合わなくなったので、すべて作り直しました。

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耳は既存のものを小さく削っています。
柴犬って意外と耳が小さく丸っこいのです。

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見えにくいですが、歯と歯茎の造形も新しくしました。
以前は口の中に直接歯を接着していたのですが、今回から歯茎も作っています。
さめいぬの口内みたいな感じ

歯を石粉粘土で1本1本作ってヤスリで形を整えて、新に歯茎部分をまた石粉粘土で作って、あらかじめ作っておいた歯を埋め込んでいます。
乾燥時間を含めめちゃんこ時間がかかりますが、一番綺麗にできるのではないかなぁと思っています。

これがファーを貼る直前です。

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型取りしています。
黒やグレーの模様をしっかりと見せるより、白を多めにしたほうが締まって見えるのではないだろうかと思い、模様部分を少な目にしてあります。
目の下のグレーはアイライン程度でほんの少し見える程度に

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バリカンで毛刈りしています。

今回大きく変更した点として、耳のファーの貼り付け方と、口元の塗装です。

耳のファー貼りはとても苦手な作業で、今までは、耳の内側と外側をすべて縫い付けて耳のベースの被せるように貼り付けていたのですが、耳の根本が綺麗に貼れなかったり、グルーでファーを固めてしまったりしていました。
そこで、今回は内側と外側を縫い付けず、先に内側だけ接着し、あとで外側を貼り付けてみました。
耳の根本からあえて1cmほど上に接着しています。毛並みで隠せば全く気にならないのと、グルーがくっつかないので綺麗にできました。

口元は口角をはっきりさせるため、いつもより広い範囲を塗装しています。

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これにて黒柴君リメイク完成です!
前回より、マズルや頬、模様がすっきりして青年っぽくなったのではないかと思います。
あと小顔効果と呼吸口が大きくなりました。

ヘッドリメイクとは別で、全身のデザインと腕パーツも制作させていただきました。
今後お会いするのが楽しみです!

前回は口の中の修正ポイントまで進めました。

ちなみにおめめのハイライトですが、こんなのも考えていました。

ヘッド6

前回のさめいぬのようなハイライトです。
目の色が暗めだったので、ハイライトが多い方が映えるかも・・・?と思ってやってみたのですがやめました。

ヘッドの原型が完成したら、型取りです。

ヘッド10 ヘッド12

型が取れたらひたすら縫って、ファーを貼り付けて毛刈りします。

ヘッド13 ヘッド14

ヘッドはいったんここで完成としておいて、違和感があれば逐一修正していくスタイルで進めていきました。

続いてはおてて
少しもっちり目にしたかったので、さめいぬと同様にウレタンで型を取りました。

手1 手2

指の位置が低い方が親指です。
実際のわんこの指の形というよりは、人間の手の形に近づけてあります。
もともとは指の位置が高い方を親指にしていたのですが、動かしやすさや動物っぽい見た目を考えて変更しました。

今回はじめて裏地をつけてみました。
ファーと裏地の間に綿を入れてあります。

手4 手3 手5


最後に尻尾
尻尾は日本犬らしく巻尾です。
型を作り、あんこを作ってファーをかぶせてあります。

ベルトで腰に装着するタイプです。

尻尾2 尻尾1

これでハーフスーツのパーツがそろい完成です!
ちなみに今回は、私が制作した着ぐるみの中で最もきれいに模様が出ている、毛並みがきれいです。
見かけた際は、丁寧に制作した黒柴わんこをじっくりとみてやってください!

新しいおうちでも元気でな!

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